Basilico Garden

~ 南カリフォルニアの太陽を浴びて育つ果物たちの物語 ~

今シーズンの柑橘類

年が明け、一月ももう終わりに近づいていますが、2025年は南カリフォルニアにとって大変な幕開けとなりました。

乾いたサンタ・アナ・ウィンドが吹き荒れる度にロサンゼルス近郊で大規模な山火事が発生し、荒れ狂った自然の前に消火活動はままならず、壊滅的な被害をもたらしました。

数日前にようやくまとまった雨が降り、鎮火に役立ったはずでが、今度は降雨による土砂崩れや土石流の脅威にさらされています。

自然の厳しさを実感しています。

さて、我がバジリコ・ガーデンですが、今シーズンの柑橘類は全般的に不作でした。

オレンジ、みかん、グレープフルーツ、原因はそれぞれ違うと思いますが、考えうる理由をまとめておきたいと思います。

まずはオレンジですが、大・中・小と三本ある果樹はどれも春から秋にかけて順調に育っていました。

まぁ例年通り果実はなるだろうと楽観的に構えていたものの、蓋を開けてみたら、中・小の木の収穫は例年並み、そして一番大きな木はどうしたものか、とても残念な結果で終わりました。

大きな木は春の花付きはとてもよかったのです。その後の結実率も高く、いいスタートだと思っていました。でもあまりにもたくさんの実がなりすぎたせいか、一つ一つの実は例年より二回りほど小さくて…。そして割れてしまった実も多く…。

うーん、やはり摘果すべきだったのかなぁと今更ながら後悔しています。

それからもう一つ、実が大きく育たなかった原因として考えられるのは、前年の実の収穫遅れです。

食べたい時に一つ二つ採っていると、たいてい剪定をする2月くらいまで果実が木に残っているものですが、11月頃に収穫し始めてからだらだらと必要に応じて収穫するのではなく、もう少し早めの時期に一気に収穫してしまうことが大事なことのような気がしています。

収獲が遅れて着果していることで、本来樹木に蓄えられるはずの栄養が果実にまわってしまい、来シーズンに向けての樹勢回復に影響があるような気がしています。

次にみかんですが、今シーズンは実が一つもなりませんでした。(涙)

ちょうど一年ほど前の休眠期に、樹形を整えるためかなり踏み込んだ剪定をしました。そのため今シーズンの実の成りはあまり期待はしていませんでしたが、それでも果実が一つもできなかった事態は本当に残念です。

春から初夏にかけて花は咲いていたので少しは期待していましたが、結実しても実が成長せず、日々ポロリと落ちていく現象がありました。原因は… わかりません。

最後にグレープフルーツですが、今シーズンはグレープの房を想起させるような実の付き方ではありませんでした。一つずつ、ポツリ、ポツリと。

原因は単に愛情不足でしょう。今シーズンのグレープフルーツは、気付いたらほぼほったらかしでしたから。あまり目も手もかけてあげず、反省しています。来シーズンはしっかり面倒を見ねば。

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