先週チェリモヤの剪定をしました。特に決めているわけではありませんが、毎年チェリモヤの木の剪定は庭に植わっている果樹の中で一番最後になってしまいます。
これはおそらく、落葉するのがなんとなくだらだらとしていて、落葉するのかしないのか、いつまでも葉が残っているせいで、つい「まだ大丈夫」と思ってしまうからなのだと思います。
そんなわけで、たいていいつもすっかり春になった頃、周りの果樹が剪定を終えてスッキリとした中で、唯一、少々枯れかかった葉をたくさん残して佇んいるチェリモヤの木を見て、慌てて剪定を始めるのです。
チェリモヤの木は、剪定をする時に脚立に乗らなければならないほどの高い木です。
脚立に乗って上部の剪定をしていると、今年は大きなサプライズがありました。なんと小ぶりながらも実がいくつかなっていたのです。これまで何度も下から見上げて探していたのに、なぜ見つけられなかったのだろう。

例年、チェリモヤの実は11月ごろから数十個は収獲できるものですが、昨シーズンはまったく一つも実を手にすることがなく、ショックで肩を落としていました。そんな中で、思いがけず実を見つけたときは、本当に驚くと同時に嬉しさがこみ上げました。

それからもう一つ驚くべきことが。なんと上部ではすでにいくつか花が咲いていました。昨シーズンの葉を落とすこともなく、もう新しいシーズンがはじまっていたのです。
2月に夏のように暑い日が何日も続いたせいかもしれません。それに比べて3月は気温は下がり、今度は春の目覚めを止めてしまっている感じです。チェリモヤの木はきっと調子が狂ってしまったのでしょう。

さて、収穫したチェリモヤの実です。採りたては固いのですが、室内に置いておくと日に日に柔らかくなって追熟します。甘い香りがしてきたら食べごろ。数日から一週間くらいでしょうか。

「森のアイスクリーム」と呼ばれるチェリモヤ。小さい実でしたが、美味しく頂きました。☺